さて、今週の自宅でFNMはデッキ枚数が100枚に拡張されたヒストリックブロールでした。
さらに、ミスティカルアーカイブの残り5枚のスタイルをかけたイベントの開催が宣言されておりこちらも同じ100枚ヒストリックブロールに。
MTGアリーナニュース(2021年6月16日)|読み物|マジック:ザ・ギャザリング 日本公式ウェブサイト
本来の統率者戦は100枚のところ、ブロールが60枚制限だったのはカードプールが限られていることからでしょうかね。それが、大分カードが増えたこともあって、ヒストリックで100枚に設定したと。
さて、やってみた感想。1枚制限なので必ずしも大量の所持カードが必要というわけではありませんが、種類の多彩さは要求されるのでやはり資産の差は大きく出やすいフォーマットですね。とはいえ、スタイルは欲しいし、ある程度プレーはしたいということを前提に。
カジュアルにやる場合でも、まず、強い判定がされている統率者の存在を一応認識して置いた方が良いかと思います。基本的にこれらはある程度、強さを考慮したマッチング、通称隔離マッチングがなされていると、公式自体が発信しております。
ならば、これらを使えば良いかというと…きちんとした構築で統率者の強みを生かした戦い方をしてくる相手と当たる可能性が高いので、そこまで徹底した構築ができない限りは避けた方がいいでしょう。なので、間違ってそういうクリーチャーを使うことを防ぐ意味で挙げています。
(追記)
現状では、そうも言っていられない状況になっている気もします…。
残念ながらイベントがある程度進行して、普通にスタイルが欲しいだけの人は取り終わってしまった結果、今残っているのはガチ勢だけになってきているのかと。普通の統率者でも強い統率者とバンバンマッチする状況が見受けられます。割とガチよりのデッキでやり合うか、まともに相手になる相手と当たるまで我慢するかの二択になりそうな状況です。
特に評価が高いと言われているものの例ですが。
不屈の巡礼者、ゴロス
禁止からの解禁組かつ隔離すれば大丈夫大丈夫、と公式が言っているので。元々、本体を出したときに土地を1枚サーチしてそのまま場に出せる能力が強力で、除去しても1枚土地を加えるだけでまた唱えられるようになるという統率者税の負担が軽いことが理由として挙げられていた。加えて、死者の原野がサーチも出来て、7マナ以上溜まれば起動型能力での高コスト呪文の踏み倒しが期待できるので回り始めると危ない統率者。
軍団のまとめ役、ウィノータ
同じく解禁組ですが…。どうでしょうね?強いのは強そうですが、トップTierに入るのかはちょっとわかりません。統率者の場合、色の都合で裏切りの工作員などは使えないのでそこまででは無い気もするのですが、何度でもチャレンジできる、使いたいときに出せるあたりがウザい強い原因なのでしょうね。
眷者の神童、キナン
2マナ青緑で、マナクリーチャーの効率を飛躍的に拡大する統率者。本体の軽さもあって除去の意味がやや薄く、青緑という色からのランプ戦術が強力。さらにそこから本人の7マナ起動型能力でクリーチャーを素で出してくるのが面倒臭い。
ビヒモスを招く者、キオーラ
灯争大戦のアンコモンプレインズウォーカーで、マイナスの忠誠度能力しか持っていませんが。対象を問わないアンタップ能力でマナを伸ばしつつ、パワー4以上のクリーチャー出して1枚ドローが強力な定番統率者。
ニヴ=ミゼット再誕
場に出すために5色が必要だが、逆に言えば5色とも扱えるとも言える統率者。本人の6/6飛行という大きさもあるが、場に出た段階で2色の呪文を2~4枚くらいは補充出来るのが非常に強力。
湖に潜む者、エムリー
アーティファクトと親和性が高い統率者。本人のETB能力で4枚切削しつつ、墓地からアーティファクトを唱えることができて、本人は除去されても自分がコントロールしているアーティファクトの数だけ唱えるコストが減るため統率者税が苦にならない系統の統率者。100枚となったことで、マナを生んだりするアーティファクトの密度が下がる可能性は有るが。墓地対策カードを入れる理由になりうる一枚。
Tier1かどうかは不明ですが。
創造の座、オムナス
通常のブロールでは禁止。ヒストリックブロールでは禁止されていませんでしたが、隔離側マッチングっぽい。ETBでのドロー、上陸からの豊富なマナと除去されても立て直しやすい統率者で有り、4色使えるのも強力。
とりあえず、まず強くて隔離されていそうなのはこの辺りですかねー?これらの判定も多分横一線というわけでも無く、多色の統率者ほど強い判定なんかもあったりしそうですが。
こららの統率者をがっつり使いこなしたいならサンプルレシピを探してみることをオススメします。60枚から100枚への移植が必要かも知れませんが、何もないよりは参考になるかと。
(追記)
実際にイベント始まりましたので5勝してきました。まあ、勝ったり負けたりですし、強統率者相手だと話にならなかったりですが。
うちのデッキ。LoVでも割とお世話になったガラクさん好きなので。
統率者 1 呪われた狩人、ガラク (ELD) 191 デッキ 1 戦争の犠牲 (WAR) 187 12 沼 (ZNR) 272 14 森 (ZNR) 278 1 不屈の神ロナス (AKR) 213 1 ギャレンブリグ城 (ELD) 240 1 ゴルガリの女王、ヴラスカ (GRN) 213 1 力線をうろつくもの (WAR) 202 1 大渦の脈動 (ARB) 92 1 暗殺者の戦利品 (GRN) 152 1 ギャレンブリグの領主、ヨルヴォ (ELD) 185 1 疾病の神殿 (M21) 253 1 草むした墓 (GRN) 253 1 屍花の交錯 (STX) 269 1 花盛りの湿地 (KLR) 280 1 森林の墓地 (DAR) 248 1 統率の塔 (ELD) 333 1 爆発域 (WAR) 244 1 這い回るやせ地 (ZNR) 262 1 廃墟の地 (THB) 242 1 ラノワールのエルフ (DAR) 168 1 運命を紡ぐ者 (THB) 168 1 楽園のドルイド (WAR) 171 1 最古再誕 (DAR) 90 1 探検 (JMP) 393 1 ガラクの先触れ (M21) 185 1 恋煩いの野獣 (ELD) 165 1 ロークスワイン城 (ELD) 241 1 ガラクの蜂起 (M21) 186 1 探索する獣 (ELD) 171 1 ラノワールの幻想家 (M21) 193 1 世界を揺るがす者、ニッサ (WAR) 169 1 巨怪な略奪者、ヴォリンクレックス (KHM) 199 1 ムル・ダヤの巫女 (JMP) 415 1 茨の騎兵 (M20) 167 1 樹上の草食獣 (WAR) 149 1 豆の木の巨人 (ELD) 149 1 グレートヘンジ (ELD) 161 1 悪魔の抱擁 (M21) 95 1 終末の祟りの先陣 (RNA) 124 1 大食のハイドラ (M20) 200 1 破滅の終焉 (WAR) 160 1 ビビアンのアーク弓 (WAR) 181 1 むかしむかし (ELD) 169 1 暗黒の儀式 (STA) 26 1 致命的な一押し (KLR) 84 1 ファイレクシア流再利用 (JMP) 267 1 狂気の一咬み (M20) 190 1 死の影 (WWK) 57 1 ファイレクシアの塔 (JMP) 493 1 寓話の小道 (M21) 246 1 秘儀の印鑑 (ELD) 331 1 長老ガーガロス (M21) 179 1 ヤスペラの歩哨 (KHM) 178 1 金のガチョウ (ELD) 160 1 耕作 (M21) 177 1 原初の命令 (STA) 55 1 アーク弓のレインジャー、ビビアン (M20) 199 1 エシカの戦車 (KHM) 169 1 老樹林のトロール (KHM) 185 1 生皮収集家 (GRN) 141 1 夏の帳 (M20) 198 1 原初の力 (M21) 197 1 領界喰らい、サルーフ (KHM) 228 1 古き神々への拘束 (KHM) 206 1 鎖を解かれしもの、ポルクラノス (THB) 224 1 死の芽吹き (WAR) 189 1 地底王国のリッチ (GRN) 211 1 強行突破 (IKO) 170 1 自然への回帰 (ELD) 173 1 狼柳の安息所 (THB) 205 1 仮面の蛮人 (KHM) 184 1 血の長の渇き (ZNR) 94 1 取り除き (STA) 30 1 無情な行動 (IKO) 91 1 死の権威、リリアナ (AKR) 111
色々水増しもされていますが、なんだかんだでスタン外のカードも多く。アリーナ始めたてとかでヒストリック周りの資産が少ないと厳しいですよね…100枚で組むの。
まあ、足りないものは適宜入れ替えれば良いと思いますが、一応、マナカーブはそれなりに意識してたりはします。
ちなみに、もう少し工夫するなら、青対策のケラトプスと、切削対策のフェロックスやガイアの祝福あたり入れた方が良いですかね?思ったよりロナスが上手く機能してなかったのでその辺を変えたいかも。
エムリーなどの墓地利用関連対策するなら墓守の檻、ルーンの石、トーモッドの墓所、魂標ランタン、大祖始の遺産当たりをつむのも。一部はこちらのファイレクシア流再利用にも干渉するのでそこは注意。ファイレクシア流再利用は打ち消し対策にもなる気がするので、マストカウンターとなるクリーチャー連打してるだけでもそれなりに嫌なんじゃ無いかなぁって。
そして、資産が無い状況で、ある程度楽に勝てる…かも知れないデッキを考えると…やはりネズミの群生か。4枚あると無限になる系統なので、40枚くらいはこれでごまかせるのが利点ですね。
それ以外だと以前は、統率者を文飾衒才のブルバックにしつこい請願者を大量に入れてライブラリアウトを狙うデッキがそれなりに通用していたみたいですが、今はちょっと厳しいかも。100枚と言うことは切削する量が大分増えてるんですよね。統率者と、初期手札7枚でライブラリ残り52枚スタートと、92枚スタートなので、単純に1.8倍くらいは多く切削する必要が出てくるので。上手く大量切削モードに辿り着けてブルバックも出せれば勝てる目はあるかも知れませんが…。
同じく7人のドワーフのデッキも正直微妙。統率者としてはマグダがそこそこ強統率者判定されているみたいですので、赤単宝物寄りで組む手は有るかも知れませんが。
他にもドラゴンの接近デッキも作ってみました。
統率者 1 古き道のナーセット (IKO) 195 デッキ 40 ドラゴンの接近 (STX) 97 6 平地 (STX) 367 1 峰の恐怖 (M21) 164 1 黄金架のドラゴン (KHM) 139 1 巧みな軍略 (STA) 20 1 スカルガンのヘルカイト (RNA) 114 1 炎の大口、ドラクセス (M20) 136 1 王家の跡継ぎ (ELD) 199 1 ヴェロマカス・ロアホールド (STX) 245 11 山 (STX) 373 1 稲妻 (STA) 42 1 信仰無き物あさり (STA) 38 1 針縁の小道 (ZNR) 263 1 凱旋の神殿 (M21) 256 1 高山の草地 (KHM) 248 1 断崖の避難所 (DAR) 239 1 聖なる鋳造所 (GRN) 254 1 怒静の交錯 (STX) 266 1 風に削られた岩山 (M21) 259 1 感動的な眺望所 (KLR) 283 1 裁きの一撃 (GRN) 182 1 稲妻のらせん (STA) 62 1 身震いする発見 (STX) 243 1 安堵の再会 (IKO) 110 1 稲妻の斧 (JMP) 341 1 胸躍る可能性 (ELD) 146 1 反逆の先導者、チャンドラ (KLR) 117 1 火花の学者、ローアン (STX) 156 1 寓話の小道 (M21) 246 1 統率の塔 (ELD) 333 1 秘儀の印鑑 (ELD) 331 1 時の支配者、テフェリー (M21) 75 1 嵐の怒り (THB) 157 1 連門の小道 (KHM) 260 1 ラウグリンのトライオーム (IKO) 251 1 神聖なる泉 (RNA) 251 1 河川滑りの小道 (ZNR) 264 1 蒸気孔 (GRN) 257 1 硫黄の滝 (DAR) 247 1 氷河の城砦 (XLN) 255 1 啓蒙の神殿 (THB) 246 4 島 (IKO) 263
ドラゴンの接近40枚なのでやはりお財布にそれなりに優しいのがメリット。MA関連とかも入っているので必ずしも資産無しで組める構成にしてませんが、まあその辺は適当に。ドラゴン5~6枚も詰めておけば、100枚で全部引き切ることは無いですし。後はドラゴンの接近を唱えたり墓地に落としたりするために有効な呪文やプレインズウォーカーを詰め込んでます。統率者のナーセットは単に色の都合ですね。
スタンダードでもヒストリックでもあまり活躍しないプレインズウォーカーなんかに神話レアWC切れるか!という場合は、赤の除去を兼ねた火力枠を手厚くしたり、青のドロー呪文やドローして捨てる呪文を適当に詰めたり、インスタントソーサリーのコストを低減したり(ゴブリンの電術士とか)、それに反応して色々生み出すクリーチャー(若き紅蓮術士とか、静電場とか、魔技持ちとか)なんかを詰めまくれば良いかと。プレインズウォーカーが多いのは普段使わないので使ってやりたくて入れているだけの側面が強いです。
後は統率者を白赤にするなら、色々絞れますね。混沌の学部長プラーグ/秩序の学部長オーガスタも色が白赤で、本体もルーティング機能が付いているので墓地のドラゴンの接近を溜めるのが速くなるのが良いかも。
まあ、強いとは言いませんし、初期ライフ25なのも逆風ではありますが、そこそこ低資産でハマれば勝てるというのを目指すなら一案としていかがでしょうか。
スタイルとか普段は気にしないのですけど、やっぱり絵違いまで行くと惹かれるものが有り。特に日本版の日本人絵師系の絵は結構訴求するものがありますよねー。
というわけで灯の燼滅から成長のらせんまでの最後の5枚も揃いました。
稲妻のらせん。
紅白でまとまっていて、まあある種日本的な色合いとも言える1枚。現状のヒストリックでも積極的に使われているのもいいですね。
成長のらせん。
色的に今はそこまでですが、青緑が悪さし始めるとまず採用される1枚ですね。かつてプロも推す壊れカード。2マナ構えて何もなければ相手ターンのエンドにインスタントで撃てるというのが凄いと言われる1枚ですね。