たをる専用ものほしざお

ゲームとかに関するメモ・日記・雑文

MISTOVER (PS4):とりあえず、3章クリア

特装版が出ていたので始めてみました、ミストオーバー。元々いわゆるインディースゲーなんでしょうか?steam版から始まり、ダウンロード版も出ていたそうですが。
かなり難易度は高いというか、コツを覚えないと投げ出してしまいたくなるタイプのゲームですね。ハマる人にはハマるタイプのゲームかと。

ローグライクという名目ですが、どちらかと言えば単純なシンボルエンカウント型のターン制RPGですね。
戦闘に入ると敵味方がそれぞれ、3×3のマスに並んで戦闘するスタイル。移動したり範囲攻撃があったり、位置によって出来る攻撃が違ったりとか、まあ、そういう系統。英雄*戦姫とかがそんな感じだったような。基本的には1ターン1回行動系のオーソドックスなコマンドバトル型の戦闘ですが一応、行動順の変化などはあり、キャラ毎に順番が回ってくる度に行動を選択するタイプです。
マップの部分はローグライクなマス目を活用した探索で、入る度に構造が変わるランダム生成ダンジョン。一定以上、探索しないとペナルティが貯まってゲームオーバーになるというシステム。ただ、基本的にはやることはマップを毎回隅々まで探索する程度で、イマイチ代わり映えがしないのが難点ですかねぇ。難易度の問題はありますが、まあ、基本的にはワンパターン。

ストーリー部分は…ストレンジジャーニーに近い感じですかね。SFではないですけど。滅亡に瀕している世界でその元凶を調べ解決するべく異界に足を踏み入れるという中世風世界観。どちらかというとグロくて、暗い雰囲気ですね。キャラクターの絵柄は比較的日本風というか、アジア人系の絵柄でカワイイですけど。
キャラクターモデルの出来は…そんなに悪くないけど良いという程でも無く…。正直、どこかで見たようなチープさはあるかも…。
プレーヤーキャラはクラス固定で、転職などもなく。キャラによって最初から覚えているスキルが違っていて、教えて貰うことなどもできますが、基本的には初期に所持している組み合わせが良い物を選んだ方が有利という。クラス毎に各パーツの色違いがランダム生成されてくる感じで、名前、色などは後から変えることも可能。
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難しさというか、息苦しさの原因は前述の通りいい加減な探索をしているとゲームオーバーになるという点。どこぞの、ダンジョンに出かけて手ぶらで帰ってくると家賃取られて破産するDRPGでは無いですが、こちらはこちらで滅亡時計というものがどんどん滅亡に向けてカウントダウンを進めてしまいます。まあ、ちゃんと探索していればどんどん時計の針も回復していくのでそうそうゲームオーバーになったりはしないのですけど。というか、大体上限の20分前で固定されているのが普通というか…。その状態で、いきなりトラブルで引き返しても最大5分ほどしか進みませんのですぐに滅亡したりはしません。
現在のバージョンでは下の目標となる探索の達成率のパーセント表記に加えて、現状で滅亡時計がどれだけ進む、戻るかの表記も時間単位で表示されますので安心です。

このゲームのもう一つの難しさはというと…リソース管理ゲーの側面があることです。一番のリソースと言えばお金。次に倉庫の大きさとそこに蓄えた物資です。
ダンジョンを探索するには食料が必要です。あと、周囲の灯りを維持する光の花というのがあって、その種ってのが消費アイテムとして存在してます。これはシレン系でいう、食料と松明ですね。1歩歩く度に消費していき、食料が尽きると毎ターンHPが1ずつ減っていって、最終的に餓死します。また、食料が尽きているとマップ上で使用できるスキルが使えなくなったりもします。
食料や種はどうすれば入手できるか…というと、街で買って持ち込むのが基本で、それ以外は多少現地調達できる場合がある程度です。
じゃあ、あらかじめ沢山食料を持ち込めば良いじゃないか、と言いたくなるのですが…一度ダンジョンに持ち込んだ食料は、ダンジョンから出てくるときに傷みます。実質、痛んだものは廃棄処分です。つまり持ち越せずお金がかかるのです。バージョンアップで全てが傷むというわけでは無くなりましたが、それでもいくつ持ち込むかはいつも悩む要素となります。
そもそもダンジョン内でどれだけ食料が拾えるか、どれだけの敵がいるかは毎回ランダムで、ダンジョンの広さの目安こそ有りますが、常に当たり外れを覚悟して動く必要があるのです。

お金に関しては探索ポイントで少量手に入ることがありますが…基本的には戦闘で貰うのが中心です。拾ったアイテムの売却は二束三文で殆ど収入にはなりませんし、それだけでは食料代だけで大赤字になります。結局、戦うしか無いのです。
なら、戦闘しまくればいいじゃない!と思うかも知れませんが…ダンジョンに存在している敵は基本的にランダム生成時点で決まる有限の個数しかおらず、時間経過でシンボルこそ復活はしますが、復活した個体との戦闘では得るものがありません。経験値の加算も戦闘後のアイテムドロップも無いのに、時間経過で復活してくるというデメリットだけの仕様です。
その上、戦闘をする際に消費したHPとMPの回復は、基本的にはダンジョンの探索マップ上でのターン経過で徐々に回復するしかありません。つまり、実質食料や光輝の値を消費して回復するのです。
ある程度慣れれば、どれくらい持ち込むべきかという感覚や引き上げ時も分かってきますが、この仕様のため、マップの形状そのものや、たまたま敵が多かったのか少なかったのか、お金のドロップが多かったのか少なかったのかといったランダム要素のために収入は安定せず、食料を多く持ち込めば探索時間は延びるが余ったときや食料を拾えたときに無駄になるジレンマをかかえ。果てにはレベルが上がるほどに味方の燃費が悪くなっていくという点にも悩まされるという…。

一方で戦闘は割とハードで…死ぬと復活できず、そのままキャラがロストするというのがあります。セーブは戦闘中もこまめにされているっぽいオートセーブです。
ご丁寧に死んだ隊員のリストまで残している鬱仕様。
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システム的には一応、いきなり即死ではなく、生死の境でHP0で持ちこたえたりもするんですけどね…その状態で何かのダメージを受けるとそのまま死にます。例えば、同じタイプの敵が3~4体連続攻撃してきて1人にそれが集中したところ回復するまもなく死亡することがあります。他にも状態異常で動けなくなる麻痺と毎ターン行動終了時にダメージを受ける出血のコンビネーションを受けつつHP0にされて、そのまま行動が回ってきて動けず出血で死亡とか。
後からそこそこのレベルのキャラを雇ってきて補充は出来るのですが、当然それにもお金がかかる上に、ダンジョンに潜らないとリストアップされるキャラのリストが変わらない。前述の通り、覚えているスキルもキャラによる差がある。
また、高レベルのキャラは高レベルのキャラで適正なダンジョンに潜らないと達成率にマイナス修正を受けるので、パワーレベリングもやややりづらく…下手すると同じくらいのレベルのキャラ5人でパーティー組んで1から育てた方が楽だったり…。まあ…実は装備補正による影響が結構大きいゲームなので、遺品装備というのがキャラロストに対する救済措置になっているんですけどそれもある程度進めないと恩恵がないんですよねぇ…。

正直、バランスに関してはまだ難易度普通で途中なのですが、分かればまあ、なんとか。バージョンも、特装版買ってきた当初の1.06から1.07に上がっただけでも相当に改善点が見られましたので間違いなく遊びやすく、かつ難易度は下がっている模様。
以上、こういう感じの息苦しささえも感じる、仕様理解ゲーが好きな人なら多分楽しめるんじゃ無いかと思うのです。


以下、少し攻略関連のメモ。

実は本作は考えなしに敵に突っ込んで行くゲームではありません。
例えばボス戦でも逃げられます。また、戦闘中においては、ボスを含む敵の、全パラメータから使ってくる攻撃やパラメータまで、R2を使って全てのぞき見することができるのです。なので、偵察するのもとても大事。実際に遭遇しに行って、ダメそうなら全員で逃げる逃げる逃げる。
そもそも敵の攻撃の内容によって対処法も考えることができます。相手のHPも見えてます。相手の攻撃力も見えてます。相手の使う攻撃の種類と範囲とそのダメージ倍率も分かります。ですから、必要なレベル、スキルや陣形を用意してから戦えば良いのです。今の能力で行けるかな?まあ、試しに突っ込んでみよう、とするゲームではありません。死んだときのリスクが大きすぎますからね。

それから、敵に対する命中率や想定ダメージなども攻撃選択時点で表記されています。実はこの命中率がとても大事で…。攻撃をかわす、ガードするなどで速度補正が付いて行動順が繰り上がることが頻繁に起こるのですよね…。つまり当たりそうも無い攻撃を繰り出して躱されると要らないダメージを食らったり状態異常で足止めされたりするデメリットが増えるのです。
さらに速度補正が付くとどうやら回避率の上昇も起きているみたいでして…レベルが低いキャラが敵に攻撃を外して速度補正が付いたせいで、レベルが高い主力の攻撃さえもろくに当たらない状態になってしまった、ということが頻繁に起きる。
そもそも、命中率の上限が90%なので外れるときは外れるのですよ…。なのですが、普段なら90%で当てるキャラが、気付いたら命中率30%まで下がっているなんてことも良くあるのです。とにかくバフ・デバフゲーの要素も強いのです。
まあ、その上で…アクセサリを含めたSPDの値はかなり明確に行動順を支配していること。なので、先手を取ってきっちり殴って敵を倒したり状態異常をばらまいたりと行ったことをしようとすると、アクセサリなどの装備品を含めたパラメータの調整や命中率の補正がとてもとても大事なのですよ…。下手すると装備を一つアップグレードしただけ使い勝手が明確に変わることがあるくらいに。それも良い方向ばかりとは限らないという…。